多くの先輩方にもご受講いただいた塗料入門講座は、今年で63回を迎えることになりました。ご受講された皆様方の声を講義内容に反映させながら、さらに充実した講座を目指して参ります。本講座は、技術系の方々だけでなく、技術サービスや営業に携わる皆様方にも、有用な内容になっております。塗料塗膜の技術領域を、入門講座の位置付けから、新しく塗料業界に関わる皆様にご提供するとともに、中堅の皆様方には新しい発想の原点として、また改めて全体を見直す機会として、ご活用いただければ幸いです。
プログラムをご参照いただき、皆様のご参加をお待ち申し上げます。
新型コロナウイルス感染拡大の状況によっては、Zoomによるオンライン開催とさせていただく場合がございます。
変更の場合は速やかにお知らせいたしますので、ご来場前には必ずホームページ等のご確認をお願い致します。
講座概要
前期日程:2023年6月15日(木)、16日(金)
後期日程:2023年7月20日(木)、21日(金)
前期日程 | |
6月15日(木)9:25~16:55 ■塗料は、どのように作られるのか ■塗料の品質は、どのように評価するのか ■塗料用樹脂の基礎、どのような技術動向があるのか ■塗料用樹脂はどのような点に着目して設計し、使われているか ■顔料分散には、どのような技術が必要か ■本日のまとめ |
6月16日(金)9:30~16:45 ■塗料は、どのように塗られるのか ■良い塗装をするには、どのような技術が必要か ■色の基礎を知って、色を使いこなそう! ■自動車は、どのように塗装するのか ■水性塗料のはなし ■本日のまとめ |
後期日程 | |
7月20日(木)9:30~16:45 ■塗膜の防食性は、どのように評価するのか ■塗膜の耐候性は、どのように評価するのか ■TOPICS:「自動車塗装工程の概要と課題」 ■塗膜の粘弾性は、どのように評価するのか ■塗料を取り扱うときに、どのような法令知識が必要か ■本日のまとめ |
7月21日(金)9:30~16:40 ■塗装・塗膜欠陥を、どのように防ぐか ■塗膜(塗料)の分析は、どのように評価するのか ■塗料には、なぜ添加剤が必要か ■粉体塗料のはなし ■プレコートメタル用塗料のはなし ■本日のまとめ・閉会挨拶 |
主催 | 一般社団法人色材協会 関東支部 |
協賛 | (予定)日本塗料工業会, 関東塗料工業組合, 東京塗料商業協同組合,応用物理学会,高分子学会,日本化学会,日本油化学会,日本防錆技術協会,表面技術協会,腐食防食学会,有機合成化学協会,自動車技術会,日本金属学会,日本ゴム協会,日本鉄鋼協会,材料技術研究協会,日本塗装技術協会,日本木材学会,日本顔料技術協会,日本建築仕上学会,日本塗装工業会, |
会場 | 東京大学 生産技術研究所(駒場リサーチキャンパス内 An 棟)コンベンション・ホール 〒153-8505 東京都目黒区駒場 4-6-1 https://www.iis.u-tokyo.ac.jp/ja/access/ 小田急線・東京メトロ千代田線/代々木上原駅より徒歩15分 小田急線/東北沢駅から徒歩10分 京王井の頭線/駒場東大前駅西口から徒歩15分 京王井の頭線/池ノ上駅から徒歩15分 |
受講料 | 会員 49,300円 会員外 65,000円 (テキスト代・消費税込) ※1 当日までに色材協会に入会されれば、会員扱いになります。[正会員(個人名義)年会費 9,800円] 入会についてはこちら ※2 協賛学協会会員の方は、会員扱いとなります。所属学協会名,会員No.を明記してお申し込み下さい。 ※3 テキストは事前にお送りします。 |
定員 | 定員 ( 100 名 ) になり次第締め切らせて頂きます。 テキスト送付の都合上、6月2日(金)までにお申込みください。 |
お申し込み方法 | お申込みフォームをご利用ください 第63回塗料入門講座 参加お申込みフォーム |
振込 | 受講料は、請求書到着後に ①銀行振込、②郵便振替 のいずれかでご送金ください。
①銀行口座:三菱UFJ銀行 恵比寿支店 ②郵便振替口座:00120-7-76423 振込口座名義 シヤ)シキザイキヨウカイ |
お問い合わせ先 | 東京都渋谷区恵比寿3-12-8 東京塗料会館201 (社)色材協会 TEL 03-3443-2811 FAX 03-3443-3699 E-mail:admin@jscm.or.jp |
参加ポリシー
※オンライン開催時の場合を含む
- 受講者は、講座内容の保存(撮影や画面キャプチャ含む)、動画・音声の録画・録音を禁止といたします。
- Zoomの場合、申し込みした本人のみが参加でき、第三者への開示(1申し込みでの複数聴講)を禁止といたします。
- 受講者は、事前にZoomの動作確認を行い、動作環境などに問題がないことを受講者責任でご確認ください。
- 上記条件を理解・同意した上でお申込み下さい。
講座スケジュール
※下記スケジュール(時間、内容、講師)は予告なく変更の可能性 があることご了承ください。
第1日 6月15日(木)
時間 | 演題 | 講師 |
9:25~9:30 | 開会挨拶 | |
9:30~10:40 | 塗料は、どのように作られるのか 塗料の構成要素(樹脂、顔料、溶剤、添加剤)の特徴、用途について説明し、塗料製造のプロセスと使用する設備について解説します。 |
(株)トウペ 木村 武久 |
10:50~12:00 | 塗料の品質は、どのように評価するのか 塗料の品質について、JIS規格の試験方法を中心に、品質を正しく評価するためには、どのようなことに注意したらよいのか、試験に対する考え方も合わせて解説します。 |
アトミクス(株) 舘野 英雄 |
13:00~14:10 | 塗料用樹脂の基礎、どのような技術動向があるのか 塗料は、古くから利用されているオーソドックスな技術分野ですが近年においても様々な改良研究が行われています。今回はまずその基本的な技術的事項と最近の技術動向を解説いたします。 |
DIC(株) 出口 義信 |
14:20~15:30 | 塗料用樹脂はどのような点に着目して設計し、使われているか 様々な塗料用樹脂を画像で確認しつつ、樹脂の定義、キャラクタリゼーション、樹脂の入門的な構造や設計とつくり方に触れた後、立体的視点に基づく樹脂設計とその応用例について紹介する。さらに、低分子とは異なり樹脂がいろいろと厄介な分布を持つことについて実例を添えて述べていきたい。 |
日本ペイントコーポレートソリューションズ(株) 大畑 正敏 |
15:35~16:45 | 顔料分散には、どのような技術が必要か 顔料分散技術は、塗料、インキ、化粧品など、色を与える分野、顔料の持つ機能を利用する分野など広い範囲で重要な技術である。顔料分散に必要な材料について理解したうえで、求める分散を行うにはどうしたらよいか、材料と装置の両軸から紹介する。 |
日本ペイント・オートモーティブコーティングス(株) 岩越 あや子 |
16:45~16:55 | 本日のまとめ |
第2日 6月16日(金)
時間 | 演題 | 講師 |
9:30~10:35 | 塗料は、どのように塗られるのか 塗料を被塗物の表面に塗る方法はさまざまなものがある。本講ではそれら方法の原理を解説すると共に特徴と用途について紹介する。また、具体的な塗装事例をその特徴と共にいくつか紹介する。 |
アネスト岩田(株) 掛端 浩之 |
10:45~11:55 | 良い塗装をするには、どのような技術が必要か 塗料を使用して、その期待効果を得るには、塗料から塗膜への変化過程にある塗装を理解する必要がある。被塗物、塗料の種類とその塗装仕様・塗装方法、使用環境等の視点から、 良い塗装へのアプローチについて紹介する。 |
日本ペイント(株) 佐藤 弘一 |
12:55~14:00 | 色の基礎を知って、色を使いこなそう! 人は情報の80%を視覚から得ています。なかでも色は世界の共通言語であり、第一印象や商品の売り上げも左右します。色の見え方や伝え方といった基礎から、トレンド予測やデザインの実戦で役立つ内容を楽しく学べるように解説します。 |
BASFジャパン(株) 松原 千春 |
14:10~15:20 | 自動車は、どのように塗装するのか 自動車用塗装の塗膜構成と使用されている塗料、そして、どのような工法・工程で塗装されているか基礎的な内容を中心に、最新のトピックスを交えてわかりやすく解説します。 |
日産自動車(株) 鈴木 達也 |
15:30~16:35 | 水性塗料のはなし 水性塗料は、水を主な溶媒に用いた塗料の総称です。有機溶剤の使用を減らす環境配慮型の代表であり、水の性質ゆえに油性にはない特異な塗料にもなります。水性塗料の構成と特徴、各種塗料について解説します。 |
関西ペイント(株) 鈴木 研哉 |
16:35~16:45 | 本日のまとめ |
第3日 7月20日(木)
時間 | 演題 | 講師 |
9:30~10:40 | 塗膜の防食性は、どのように評価するのか 防食技術は、社会インフラにとって重要な技術である。2015年の腐食損失調査では、直接腐食コストは約4.3兆円とGNIの0.78%を占め、その内の約58%が塗装によるものであることが推定され、塗装の重要性を再認識させる結果であった。本講座では、このように重要な技術である塗装、塗膜による防食の考え方、防食性能評価方法などについて紹介する。 |
一般社団法人日本塗料工業会 日本ペイントコーポレートソリューションズ(株) 大澤 隆英 |
10:50~12:00 | 塗膜の耐候性は、どのように評価するのか 耐候性技術の基本事項として、実曝試験や促進試験の相関性の考え方、具体的な試験法やその評価法について、基礎から運用上の課題まで、技術者が知りたいことや技術的課題を含めて解説します。 |
(株)クボタ 赤堀 雅彦 |
13:00~14:00 | TOPICS:「自動車塗装工程の概要と課題」 近年、自動車塗装分野において、お客様への商品力としての色、防錆などの多様なニーズを満たす必要がある。半面、製造工程から排出される環境負荷物質の低減も重要課題となっている。更にその中で生産性の追求も行っており、今回はその全体をご説明する。 |
トヨタ自動車(株) 那須 礼学 |
14:10~15:20 | 塗膜の粘弾性は、どのように評価するのか 塗料は様々な“もの”に塗られており、その“もの”に応じて様々な塗膜性能(例えば耐衝性や耐すり傷性など)が求められています。塗膜の粘弾性はこれらの性能に寄与する重要な特性の一つであり、本講座では塗膜粘弾性の原理・評価手法の基礎について解説します。 |
関西ペイント(株) 原 義則 |
15:30~16:35 | 塗料を取り扱うときに、どのような法令知識が必要か 日本を始め、国内外には化学物質に関する多くの法規制があり、塗料とは化学物質の混合物に他ならない。本講義では、塗料及び関連製品の事業に関わる者が知っておくべき国内外の法規制や関連事項について解説いたします。 |
DIC(株) 數田 昭典 |
16:35~16:45 | 本日のまとめ | |
17:00~18:30 | 名刺交換会 コンベンションホール横 ホワイエにて |
第4日 7月21日(金)
時間 | 演題 | 講師 |
9:30~10:35 | 塗装・塗膜欠陥を、どのように防ぐか 工業塗装の現場で起こる代表的な塗装欠陥と塗装された物品の使用環境の中で生じる塗膜欠陥について、原因と対策を出来るだけ論理的に解説します。 |
BASFジャパン(株) 角田 剛 |
10:45~11:55 | 塗膜(塗料)の分析は、どのように評価するのか 塗膜(塗料)を評価する際に、先ず分析に対する取り組み方(方向性)や分析の基本知識について考え、続いて代表的な分析機器(赤外線分光法:FTIR)の基礎と分析事例を初歩から解説します。 |
(株)クボタ 赤堀 雅彦 |
12:55~14:00 | 塗料には、なぜ添加剤が必要か 添加剤の中でも塗料製造過程から塗膜形成過程で重要な役割を果たすチクソ剤や分散剤、表面調整剤(レベリング剤、消泡剤、ハジキ防止剤)の種類や作用を解説し、その使い方を紹介する。 |
楠本化成(株) 末藤 順平 |
14:10~15:15 | 粉体塗料のはなし 環境問題に関する意識の高まりが大きい中で、塗料の環境対応技術も重要性を増している。環境対応塗料としての位置づけにある粉体塗料の特徴、市場動向および粉体塗料の技術開発動向について報告する。 |
大日本塗料(株) 木口 忠広 |
15:25~16:30 | プレコートメタル用塗料のはなし プレコートメタルは、家電製品や外装建材などに成形加工され広く使用されています。本講演では、プレコートメタルの塗装方法、塗膜構成、塗膜の評価方法を紹介し、クロメートフリー化や遮熱、低汚染などの技術動向、海外の動向を交えて解説します。 |
アクゾノーベルコーティング(株) 辻田 隆広 |
16:30~16:40 | 本日のまとめ・閉会挨拶 |