色材協会について

一般社団法人 色材協会 概要

国内唯一の色材に関する学術団体で、1927年「顔料・塗料・印刷インキ協会」として創立され、1937年「色材協会」と改称、1943年社団法人に、2012年に一般社団法人に改組されて今日にいたりました。

当協会は、顔料、塗料、印刷インキ、化粧品、7文具、各種添加剤からプラスチック、ゴム、繊維、紙、建材、皮革などの応用製品および磁気・光記録、画像形成、カラーフィルムなどのエレクトロニクス機能製品に至るまで原材料、中間製品、これらの製造装置、評価・測定器を含め、幅広く各種色材に関する研究を行い、技術の進歩と発展を図り、知識の普及につとめております。

 

組織と運営

当協会は色材に関係のある個人および団体の会員で構成されています。会員の職種は企業、大学、研究機関に所属する研究・開発、生産技術、商品開発、マネージメントを担当しているなど、幅広く及んでいます。

当協会は会長と4名の副会長の下、理事、各支部長、編集委員長、総務担当、経理担当、各種部会・委員会担当で運営されています。
毎年2月に開催される年次総会で、年度報告がなされ、次年度計画、予算などが決定されます。

本部は東京にあり、関東支部(東京)、関西支部(大阪)、中部支部(名古屋)が各地域での事業を推進しています。

会誌の発行

色材協会誌(月刊・毎月下旬発行A4判、平均56ページ)は、独創的な研究成果を発表する「研究報文」、現象あるいは考え方を示した「技術論文」、総説的な解説記事の「資料」、わかりやすい技術解説の「講座」をはじめ、内外の文献、特許、刊行物などの紹介が豊富に収録され、会員に配布されますので、色材に関連する業務に従事される方々には極めて有用なものであります。

本会誌の報文には、英文抄録もあり、国内はもちろん海外学協会との会誌の交換も行っております。
また、色材協会の主催、共催、協賛する講演会、講座などの予告も毎月掲載されます。

行事

研究発表会、講座、講演会、見学会、部門別研究会などの行事を、関東、関西および中部地区で年間約20回開催しています。各行事の企画・運営は次の部会研究会がそれぞれ担当しています。

  • 顔料部会
  • 塗料部会
  • 印刷インキ部会
  • インクジェット部会
  • 顔料物性研究会
  • 印刷インキ技術研究会
  • 木材塗装研究会
  • 測色研究会
  • インクジェット技術研究会

国際会議

創立85周年、90周年を記念して5年ごとの節目の年に国際会議(CSI会議)を開催(研究発表会を同時開催)し、海外からも多数の発表・参加者が集まり、国際色豊かな雰囲気で国際交流を行っています。
令和4年(2022年)は、東京で創立95周年の記念会議を開催する予定です。

色材研究発表会

会員の研究成果を口頭あるいはポスターでの発表、討論の場として、毎年秋に2日間にわたり、 関東、関西および中部地区で交互開催されます。会員相互の啓発を図る「特別講演」、「茂木記念講演」、「招待講演」等を同時に開催します。

入門・専門講座

顔料・塗料・印刷インキ・インクジェットおよびビヒクルなどの入門,専門講座を各分野の専門家を講師として定期的に開催し、新人教育および専門能力の向上の場としていずれも好評を博しています。

講演会

色材に関連するテーマやトピックスについて国内外の講師を招き、本部あるいは支部の主催で開催します。

見学会

色材またはこれに関連する企業や公共機関の見学会も随時行っております。

展示会

色材に関連する技術、素材、製品、機械などについて、各企業の製品の展示会を研究発表会などの機会をとらえて開催します。

部門別研究会

顔料物性研究会、木材塗料研究会、測色研究会、印刷インキ技術研究会、インクジェット技術研究会が活発に研究会を開催しています。

国際交流

海外の色材関連機関、団体と交流し、刊行物の交換を行うとともに、色材関係の国際会議(CSI: Coating Societies International)の国内における唯一のメンバーとしています。  特に、CSIを構成するFATIPEC(欧州)、OCCA(イギリス)、SCNZ(ニュージーランド)、SCAA (オーストラリア)、SLF(北欧3か国)とは活発に交流しています。 当協会主催の国際会議を5年ごとに開催し、海外からの多数の発表参加者と討論し、懇親を深めて いる。

表彰

(a) 色材協会賞(色材協会・論文賞,色材協会・技術賞)

色材の研究・技術を奨励する目的をもって、優秀な論文や技術に対し、二つの賞からなる色材協会賞が贈られ、毎年研究発表会で表彰されます。
色材協会・論文賞は、前年の色材協会誌に掲載された論文の中から、優秀と認められたものに贈られます。
色材協会・技術賞は、色材関連工業の発展に貢献した優秀な技術に対して贈られます。

色材協会賞受賞者の一覧

論文賞受賞者リスト
技術賞受賞者リスト

(b) JSCM Most Accessed Paper/Review Award

前々年度に掲載された色材協会誌の論文(研究論文、ノート等)またはレビュー(解説論文、総説等)の中で前年度(1月1日〜12月31日)の期間中にJ-Stage上におけるアクセス数(アブストラクト閲覧数および全文pdfダウンロード数)が最も多かったものに対して贈られ、毎年総会で表彰されます。

歴代JSCM Most Accessed Paper受賞者
歴代JSCM Most Accessed Review Award受賞者

(c) 優秀講演賞・優秀ポスター賞

毎年行われる色材研究発表会において、口頭発表およびポスター発表の中から、優秀なプレゼンテーションと認められた若干名のものに贈られます。

2022年度 優秀講演賞・優秀ポスター賞 受賞者

(d) CSI(Coating Society International)メダリオン

5年に一度行われる色材協会創立記念国際会議において、口頭発表の中から、優秀な講演に対してBest Lecture Awardを、優秀な若手の研究者の講演に対してYoung Scientist AwardをCSI Presidentから贈られ、Banquetで表彰されます。

2017 90th Anniversary Conference  Best Lecture Award
「Control of Molecular Machines at Interface」
Waka Nakanishi (International Center for Materials Nanoarchitectonics,
National Institute for Materials Science)

2017 90th Anniversary Conference  Young Scientist Award
「Processing and Photocatalytic Activity of (Mo, W)O3 Based Materials」
Mai Mizutani (Tokyo Institute of Technology)

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