
2026年2月27日に開催された色材協会理事会において,2026年度ならびに2027年度の本協会会長に推挙されました,東京理科大学創域理工学部の酒井秀樹です。ここに謹んで会員の皆様方に就任のご挨拶を申し上げます。
大原伸一前会長(DIC㈱ )が 2年前に執筆された巻頭言において,ロシア・ウクライナ戦争,イスラエスとハマスのガザ地区の紛争について言及されていますが,これらの戦争・紛争は今もなお継続しており解決されていません。さらに本年2月には,アメリカ・イスラエルとイランとの間にも戦争が勃発し,ホルムズ海峡を経由した原油の供給が困難になるなど,世界は政治的にも経済的にも非常に不安定な状況に突入しています。このような中,日本は,政治的にも,経済的にも世界の中でより自立し,われわれにしかない強みをもつことが重要と考えます。先端の科学技術レベルを維持していくことはその有効な方策であり,色材協会もその一翼を担う使命があると考えます。本協会の特徴である,企業と大学・公共研究機関との連携をより密接なものとして,新技術を創出していけるようその活動を活性化していきたいと思います。
本協会もほかの学協会と同様,少子化などを原因とする会員数の減少や財政状況などの懸案事項を抱えております。大原伸一前会長が担当された2年間では,浅田匡彦副会長を委員長とする財政健全化委員会が中心となり,協会誌編集委員会や事務局など多くの方の協力を得て,学会運営のスリム化を図り,支出の減少を中心とした財政の健全化が図られ,大きな成果をあげられました。ここに心からの敬意を表します。一方で,一般・法人会員数の減少についてはまだ歯止めがかかっておらず,これからは,秋に開催される研究発表会の活性化,より魅力ある各種講座・イベントの実施,情報発信などを通して,色材協会を産業界,アカデミア双方にとってより魅力ある組織に変えていくことに,皆様のご協力を得ながら注力して参ります。
色材協会は,来年(2027年)に創立100周年を迎えます。この節目の年には,創立100周年記念会議(11月初旬を予定)をはじめとする記念行事を予定しております。100周年を契機に,昨今の社会・経済状況に即した,皆様が参加しやすい,魅力ある協会づくり,情報発信をしてまいりますので,是非忌憚のないご意見・ご提案を賜れれば幸いです。
本年度の副会長は,浅田匡彦氏(DIC㈱,本部担当),広瀬有志氏(関西ペイント㈱,関東支部担当),岩崎光伸先生(近畿大学,関西支部長),河野芳海先生(静岡大学,中部支部長)の体制で運営して参ります。また,監事は,保坂洋氏((社)ディレクトフォース),小林敏勝氏(小林分散技研・東京理科大)の2名に,元会長である橋本和明先生(千葉工業大学)にも加わっていただき,協会誌の編集委員長は,新たに伊村芳郎先生(東京理科大学)に担当していただきます。
色材協会のさらなる発展と活性化を目指し,会員の皆様とともに努力していきますので,皆様方のご支援を賜りますようよろしくお願い申し上げます
酒井秀樹
